Anesthesia
歯医者の麻酔で 気分が悪くなる 血の気が引く

歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引く・・・。
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  • 歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引く

歯医者の麻酔で、気分が悪くなったり、血の気が引く本態は、
血圧が低下したり、脈が遅くなったりしているのです。
恐怖心、薬への一時的な反応、迷走神経反射などが原因です。
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  • 歯医者の麻酔で、気分が悪くなったり、血の気が引く原因は?
恐怖心や痛みによる、迷走神経反射VVR
過換気症候群
歯科麻酔薬のアレルギー キシロカイン、防腐剤、ゴムなど
麻酔薬中の血管収縮剤の作用
麻酔薬中毒
その他

ここでは、迷走神経反射VVRについてご説明します。
症状は、
○脈が遅くなる、
○皮膚が冷たくなる、
○冷や汗が出る、
○吐き気がする、
○気持ち悪い
○眼の前が真っ暗になる
など、
「歯科麻酔で、気持ち悪くなる、血の気が引く」という症状です。
恐怖や痛みで、迷走神経が必要以上に刺激されると、
末梢の血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなります。
顔面蒼白で血の気が引きます。

脳に向かう血液が減ると、気持ち悪くなったり、
さらに、意識がもうろうとなったり、失神して倒れたりします。

失神してしまうと、神経起因性失神NMS(情動失神)と呼ばれます。

病院で採血の時、血の気が引くという感じで、
ひどい時には失神する方もおられますね。
採血時の失神発作は、
○ 採血の合併症の中で最も多い
○ 採血開始5分以内にほとんどが発生し、
○ 軽症重症合わせて0.79%の頻度
だそうです。
出典は
oisha.livedoor.biz/archives/51130065.html
(先頭にhttp://を付けてください)

同様な事が、耳鼻科や歯科領域でもあり、三叉・迷走神経反射と言われています。
○ 鼻副鼻腔手術後のガーゼを除去する時、
○ 歯科麻酔や
○ 歯科治療時
などに起こります。
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  • 歯医者の麻酔で、気分が悪くなったり、血の気が引きやすい方
○ 歯科恐怖症
○ 血を見るのが怖い
○ 採血で気持ち悪くなる
○ 尖端恐怖症(針の先を想像して怖い)
などの方に、
「歯科麻酔で、気分が悪くなったり、血の気が引く」が、
起こりやすいと思われます。

こんな方は、ご相談くださいませ。
  • 03
  • 歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引く。対策は?
迷走神経反射への対応が主になります。

○ やさしくする
○ 絶対に痛くしない
○体に合う薬にする
○ 安心できるまで、以上を繰り返す

これが、「歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引く」のを防ぐ方法です。
そのうち歯科恐怖症から、本当に離脱できます。
当院は、歯科恐怖症の方が、沢山お越しです。

歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引く方も、いらっしゃいます。
でも、治療していくうちに、歯科麻酔が無痛でできる事が分かると、
歯医者が怖くなくなり、
気分が悪くなったり、血の気が引く事はなくなります!

今までお越しになったほぼ全ての方が、歯科恐怖症から離脱できています。
もう、歯医者の麻酔で、気分が悪くなる、血の気が引くという事はなくなります。
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  • 当院の治療は、なぜ気分が悪くなったり、血の気が引いたりしないのか?
○ 治療時間時間を確保する。(普通4時間。最低2時間)
○ 治療を急がない。(時間があるからできる)
○ 気持ちに配慮をする。
○ 歯科の臭いがしない。
○ 歯科のキーンという音がしない。
○ 内装が木目調で、必要以上に白くない。
(白すぎない。案外これがポイントだったりします。)
です。
具体的にどうするのか?あらかじめ、知っておきたいですよね。
  • 05
  • 気分が悪くならない、血の気が引かない対策 詳細
○ 歯科恐怖症の方は、治療台の上に横になっているだけで、
 手に力が入ったり、手が冷たくなったりしています。
○ まず、リラックスできるように、毛布をおかけします。
 体に毛布がかかっていると、守られている感じがして、これだけで安心感があります
○ その他、リラックスできるように、体を温めます。
 体と手を同時に温めるよう、工夫しています。
○必要でしたら、歯科的自律訓練法を練習します。
 歯科的自律訓練法は、心を落ち着かせ、体がリラックスできる、とても良い方法です。
○ スタッフがやさしく「大丈夫ですよ」と声をかけ、
 肩にそっと手を当てる事も、とても安心できます。
○ 塗る麻酔をして、何分も待って、充分効かせます。
○ 歯科麻酔を、数回に分けて、ゆっくり行います。
○ 歯科麻酔が充分効くまで、待ちます。
○ その後、少しずつ治療します。
○ 大丈夫だと分かり、安心します。
○ 体の力が抜け、体も温まってきます。
○ そのうち、寝てしまう。
という事になります。

これなら歯科麻酔で、気分が悪くならないし、血の気が引く事もない。
安心と思いませんか?

一般の歯医者さんでは、
治療を急いでいる事が多いですから、
やさしく対応すると言っても、限度があるかもしれませんね。
当院にお越しになった方なら、ご体験済みだと思います。
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  • 気分が悪くならない、血の気が引かない、一般的な歯科麻酔
○ 表面麻酔を、よく効かせてから、麻酔する。
○ 歯科麻酔が充分効くまで待つ。(急いでいて、痛いのに治療を進めようとしない)
○ ゆっくり注入する。
○ 鎮静法(笑気、静脈内)を行う。
○ 酸素吸入する。
○ ショックの準備は、常にしておく。
○ 別の日に変える。(体調を整える)
などでしょうか。
○ 麻酔薬のトラブルを避けるため、麻酔をしないで治療する医院もあるようです。
麻酔薬のアレルギーは起きませんが、恐怖心が増すでしょう。
(当院では麻酔をしない事はほとんどありません。
歯科麻酔をしないと、いつ痛くなるかとドキドキし、その方が体に悪い)

鎮静法は、もいいと思うのですが、
点滴が平気な方は、鎮静法もなさると良いと思います。

点滴に抵抗がある方は、
気分が悪くなったり、血の気が引いたりしますから、
鎮静法は避けた方が良いでしょう。
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  • 気持ち悪くなる・血の気が引く・失神など、身近な例

長時間立っていると、運動による筋肉の収縮がないため、下肢に血液がたまり、頭部の血圧が下がっておこります。

排便時の迷走神経反射、排尿時の仙髄副交感神経反射いきんだ排便や、夜ビールなどを飲み大量に排尿した時など、腹圧が下がり、血液が腹部にたまり、血圧が下がったり、腹圧の急な変化が内臓の迷走神経を刺激して起こります。

咳による舌咽神経反射、咳で心臓を圧迫して、心臓の血液量が減って、血圧が下がって起こります。頚部の刺激で起こる頸動脈洞反射です。

きつくネクタイを締めた時や、急に頭を振り返ったとき等、頸動脈洞という頸動脈の圧力センサーが刺激されて、迷走神経反射がおこるものです。

冷水に顔をつける、眼球の圧迫、嘔吐などでもおこります。

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  • 主な失神を分類すると下記の様になります

神経起因性(NMS)(30-60%)

心臓性(10-30%)(心筋梗塞や不整脈)

起立性低血圧(2-20%)

脳血管機能不全(鎖骨下動脈盗血症候群,大動脈炎症候群)(1%)脳神経系障害(椎骨脳底動脈循環不全や、脳底動脈型片頭痛、一過性脳虚血発作,Shy-Drager症候群など)

低血糖

脱水、出血など

その他

この中で,NMSが最も多く,約半数となっているそうです。

過去、「気持ち悪くなる・血の気が引く」などは、
問診票にご記入をお願いします。
また、
過去に、気持ち悪くなったり、血の気が引いたりしなくても、
治療中に異変を感じたら、
すぐ教えて頂きたいのです。よろしくお願いいたします。