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  • 歯の根の治療 ラバーダム 顕微鏡,頭痛・肩こりが歯で治る

頭痛。脳神経外科でも治らなかった。歯の根管治療で激減しました。


根管の充填物(矢印の先)を除去すると、
脳神経外科でも治らなかった頭痛が、消えました
良かったですね
経過は以下の通りです

歯の神経の治療(根管治療)で、頭痛が治った

2年以上前から、頭痛がします。
右上の歯で悩んでいます。
この歯というよりもその周辺の頬や耳が重たく腫れている感じがします。
この歯は以前、根の治療をしている歯です。
原因は詳しくは分からないのですが、歯磨剤のアセス使用から始まった症状のような感じです。
この時からアレルギーのような症状が出始めて、肌に触れるものはほとんどダメですね。湿布や化粧品・シャンプー・洗剤・石鹸などでも右耳周辺が腫れたりしびれたりする感じがあります。うがい薬もダメです。
自分なりにインターネットなどで症状について調べ、サプリメントや漢方なども飲んでみました。
試せるものはあれもこれも試してみましたが、あまり効果はなくずっとこのままなのかと思うと不安で仕事にも支障がでています。
ストレスからなのか、息がしにくかったり体がだるくなったり急に白髪が生えてきたりする時期もありました。
その後、右耳の腫れた感じや頭痛を治す為に、内科や脳神経外科、皮膚科・耳鼻科・整体などありとあらゆる病院を受診し薬を飲んだり、MRIなどもしてもらいましたが、頭痛の原因も判明せず良くなりません。
精神的にも参っています。
右上の根の治療をしてある歯が頭痛の原因なのかなとも思うので、こちらでは顕微鏡を使って治療しているので、そこを詳しく調べてもらいたいです。


2012年11月3日
根管治療をする事で、頭痛や耳の痛みが、かなり軽減しました。

根管治療と頭痛 (1)


右上の耳の辺りに、腫れた感じと、痛みがあるのです。
矢印の歯が、問題という事でしたので、根管治療を始めました。

根管治療と頭痛 (2)


冠とコア(土台)、虫歯を除去しました。
歯肉から出ている歯の部分が、ほとんどない状態です。
唾液などが侵入しない様に壁(隔壁)を作ります。

根管治療と頭痛 (3)


歯の乾燥を保ったまま、接着剤を塗ります。

根管治療と頭痛 (4)


光重合レジンで、壁(隔壁)を作ります。
光を照射して、光重合レジンを固めています。

根管治療と頭痛 (5)


歯の周囲に壁(隔壁)ができ、水漏れ防止(コーキング)もできました。
この過程を経て、初めて、正しい根管治療ができます。
ラバーダムをしない根管治療は、唾液中の菌が根管の中に入ってしまい、治療が失敗します。

根管治療と頭痛 (6)


根管内に、過去の充填物が見えます。
菌に感染している可能性があり、根の先(根尖)まで、消毒したいので、
過去の充填物はすべて除去します。

根管治療と頭痛 (7)


大きな根管です。根の先まで、きれいに充填物がとれました。
根の先の穴(根尖孔)から、根の先の組織(根尖歯周組織)が見えています。
徹底的に洗浄します。
この時点で、かなり、頭痛が軽減したとの事です。

根管治療と頭痛 (8)


今回は、かなり頭痛がやわらいだという事です。

根管治療でも、ある種の頭痛は治る可能性がありますね。
頑張って治療していきましょう。今日はお疲れ様でした。
消毒の薬をいれ、2重に蓋(二重仮封)をしています。
ストッピングというゴム状のもの+硬いセメント で、行います。
次回の治療まで、厳重な封鎖が必要ですので、2重仮封は必須ですね。
唾液や菌が漏れ入る様では、根管治療は失敗します。

歯科では頭痛は治らないという本もあるが・・・


「メキメキ上達する頭痛のみかた」
という頭痛の本の中に、
頭痛治療で、歯科治療は受けない方がよい
という章があります

しかし、歯科では、
他の病院で治らなかった頭痛が改善することは、
昔からよく知られています

根管治療や、噛み合わせの調整、噛み癖の修正、マウスピースなどで、頭痛が軽減するのです

歯の根管治療中に「あっ頭痛がなくなった!」

この場合は、神経をとった歯に、神経が残っていたのではと解釈しています。

通常の歯の根管治療中に、
根の先部分をKファイルという器具で、根管形成していました

歯の根の中に、器具や消毒液の通り道をつけ、汚れた根管内容物を掃除しようという事です

歯の根の先に到達した当たりで、
患者さん(若い女性)が、「あっ頭痛がなくなった!」とおっしゃるのです

歯の根の先に、神経が一部残っていて、残った神経からの痛み信号が、頭痛として伝わっていた
今回の根管治療で取り除くことができた
という事です。

ですから、
頭痛があり、歯の根管治療があるなら、再治療してみる価値はあると思います

この方の様に
頭痛で、内科や脳神経外科、皮膚科・耳鼻科・整体などありとあらゆる病院を受診し薬を飲んだり、
MRIなどもしてもらいましたが、頭痛の原因も判明せず良くなりません。
という方は、
歯科も試してみるのも、いいかもしれませんね

この例の
年代・性別   40代女性
治療法     根管治療
デメリット   時間がかかる
治療時間 回数 2時間1回 × 必要回数分
費用      60,500   × 必要回数分

下記の費用が必要となる事があります。(リンク)
根管治療
セラミック冠

標準的な根管治療

うまく治療できた例

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この記事を書いた人

亀田 浩司

理事長

自由診療専門歴約20年の歯科医。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い歯科医療に携わりたく、自由診療専門に転換し、歯科医5人まで拡大。
その後、内容の深さを重視する診療に転換し、患者数1日2人にする。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
大切にしている事は3つ。1、ホリスティックな対応。2、精密で長持ちする治療。3、楽な治療(痛みを感じず、寝る事ができる)。
特に大切にしているのは、ホリスティックな対応。1、患者さんの心配を解消し、前に進む勇気を得る。2、歯の問題を学びとしてとらえる。3、よりハッピーな人生になる。

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